耳介脱毛症

オーナー曰く、皮膚科の得意な先生に診てもらっていた。残念ながら確定診断されていなかった。

初診時

両側耳介中央に帯状の脱毛が認められる。痒みや発赤は無い。甲状腺ホルモン、卵巣ホルモンなど様々な検査が行われたとの事であった。全くのピントはずれ！最終的には手術の提案まで有ったとの事。驚きである。この時点で先端部まで脱毛が拡大する可能性を提示した。即日治療を開始した。

1週間後の所見

初診時に提示したように、耳介先端まで脱毛が拡大した。しかし、これは良化の兆候であり、予想通りであった。治療を継続した。

2か月後の所見

何の障害も無く発毛に至った。耳介脱毛症と言う病気は無い！と言う獣医の物と思われる書き込みを見ることがあるが、立派に存在する。世界的な皮膚科学者のStephen D. White　先生に、9月の学会において、診断プロセス、治療方法について太鼓判を頂いた。