これは何と言う病気?PART62
数カ月前より尾背側にピンポン玉大の塊ができた。波動感が有り、痛みなどは認められなかった。吸引により、血液成分が採取され正常の構成であった。徐々に大きくなり、一部より血液の流出が認められた。切除手術に踏み切った。
手術時の所見
ゴルフボールより大きめの腫瘤が認められる。一部は変色して、血液の流出が認められる。
同所見
限界ギリギリ、破裂寸前であった。
切開後の病巣部内部には、固形物は一切なかった。空洞であった。しかしながら、内側面全域からじわじわと湧いてくるような出血が確認された。結紮してもその奥から、圧迫してもそのわきから、止血剤を使用しても一切止血されないものであった。炭酸ガスレーザーを使用して蒸散を試みたが、その下から出血が認められた。そこで、到達深度が深い半導体レーザーシステムを高出力にして、病巣内全域を蒸散した。病変部分は、全て消し去った。
病変部組織検査所見
病理検査は、○○肉腫であった。稀に遭遇するものであるが、通常肝臓、脾臓に腫瘤が形成される。その部分が今回の様に割れて、じわじわと腹腔内に出血する。それに伴う貧血により重篤な症状により発見される。今回は、病変を直視出来たことが幸運であった。
術後約2週間後の所見
レーザー治療に伴う熱刺激により、皮膚が壊死している。健常な部分と区別される。
壊死部分の切除後の所見
病巣内部が直視出来る。ボコボコと病変が確認される。ここに至るまで、レーザー治療は併用していた。病巣は、かなり収縮している。
色素剤を併用してのレーザー治療
病巣部に色素剤を注入してレーザー治療を行った。
術後約3週間後の所見
病巣は、良好に収縮している。


