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日本獣医皮膚科学会認定医
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これは何と言う病気?PART44

猫の右側上眼瞼(目頭部分)に形成された腫瘤である。ホームドクターの診断は、少しずつ壊死(えし)させるしかない、とのことだった。しかし、徐々に大きくなって来た為に、オーナーが不安を感じての来院した。

初診時の検査所見

直径約7~9mm程度の円形腫瘤である。発赤は認められず、表面に毛細血管の走行が確認される。しかし、周囲組織との分離は認められず、連続性を形成している。猫の顔面周囲に形成される腫瘤は、とんでもない悪性の事がある為、早期に摘出する事を勧めた。

摘出手術時の所見

半導体レーザーシステムを用いて、少し大きめに根こそぎ摘出した。底面の組織のみを残しての手術である。出血はレーザーシステムでコントロールされている。

腫瘍の組織検査所見

ビッシリと配列された悪性細胞が認められる。(矢印)残念ながら、この後は腫瘍科の病院に転院となった。

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