鼻左側に、拇指頭大の赤色隆起病変(ボタン状)が認められた。徐々に大きくなって来たとの事である。近医に受診し、ステロイド(ストロングタイプ)と抗生物質の合剤外用薬(ビクタスクリーム)にて約3ヶ月の経過を持つ。
初診時の肉眼所見
わずかに痂皮(カサブタ)を付着した隆起病変である。見た瞬間に、これはマズイ!と思った。オーナーの腕にも同様病変が数個認められ、痒みを申告された。病原菌を特定する為に、病変部の細胞診検査・特定培養検査を行った。
約2ヶ月後の所見
検査により検出された原因菌は、人畜共通感染症に指定される菌であった。オーナーの腕の病変も沈静化された。