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日本獣医皮膚科学会認定医
日本獣医皮膚科学会認定医

通常疥癬

半年前より2ヶ所の病院にて治療されていた。いずれもアレルギーの診断にて、ステロイドと抗ヒスタミン剤が処方されていた。

初診時

初診時

全身特に体の下半分の脱毛が認められる。正に雪のごとく降り落ちるフケ、赤丘疹を認めた。いわゆる歩くフケである。このタイプの疥癬は、よく診断治療されている角化型疥癬と異なり、検出率が非常に低い。また、その検出法も技術を必要とする。眠れない程の、深刻な痒みを呈する。

前肢の所見

前肢の所見

激しい痒みのために自分で咬む事による広範囲の傷、重度のフケと脱毛を認める。

後肢の重度の脱毛・フケ

後肢の重度の脱毛・フケ

疥癬は皮膚下にトンネルを作り寄生している。発毛を認める部位の毛包も激しいダメージを受ける。痒みは非常に激しい!

矢印

1ヶ月後

半年前より2ヶ所の病院にて治療されていた。いずれもアレルギーの診断にて、ステロイドと抗ヒスタミン剤が処方されていた。

全身の所見

全身の所見

脱毛の改善、フケの消失、腫脹の消失を明らかに認める。体をこすり付ける行動も皆無である。

前肢の所見

前肢の所見

明らかな発毛、フケの消失、腫脹の消失を認める。毛が生えそろうには時間が必要。自身で噛んで作った傷も治癒している。

後肢の所見

後肢の所見

明らかな改善を認める。毛包の再生とともに色素沈着及び広範囲のおだやかな発毛も認められる。脂臭・痒み・フケは皆無である。後は、時間が必要である。生活レベルは非常に改善した。

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