左側口唇部に形成された腫瘍である。約2年前にオーナーが発見し近医に受診した。当時直径約5cmであったとの事である。心臓疾患の存在の為、麻酔がかけられない理由で経過観察となったとの事でした。徐々に巨大化して、出血を伴う悪臭の為当院に受診となった。
初診時の肉眼所見
鶏卵大の腫瘍が上唇部に形成されている。悪臭を伴い、飼育環境は最悪であった。常に病巣から出血し、流涎と合併して顔~前胸部はベタベタであった。
初診時の肉眼所見
波同病巣の下方からの所見。腫瘍は裂開して内部も観察できる。血流量が豊富と思われる色調を呈している。局所療法を選択し、レーザー治療を開始した。僅かな興奮でもチアノーゼを発症する為に、慎重に色素剤を局所に注入する治療法を選択した。
約3ヶ月後の肉眼所見
レーザー治療によりその体積は、4分の1以下となりました。出血、流涎も認められ無くなった。生活の質は、格段に向上した。
同下方からの肉眼所見
口唇部は、粘膜面が観察できる程にまで退縮させる事が出来た。色調は、明らかに退行している。腫瘍部細胞を破壊し、血行を遮断しているのが観察される。残念ながら、この1週間後に心不全にて死亡した。全く残念です。


