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日本獣医皮膚科学会認定医
日本獣医皮膚科学会認定医

これは何と言う病気?

生後1歳時より皮膚病を発症し、8年間にわたり約10ヶ所の病院にて治療されていた。いずれもアレルギー,アトピー、感染症の診断にて、ステロイドと抗ヒスタミン剤抗生物質が処方されていたとのことであった。

初診時

初診時前手

両前脚の内側の所見である。皮膚全域にわたり、紫色に変色し肥厚しているのが確認できる。痒みのために、常に舐める行動が認められた。

両後肢の所見

両後脚内側の所見

重度の皮膚の肥厚、重度のフケと脱毛を認める。いわゆる像皮様を呈している。

腹部から後肢の重度の脱毛・皮膚の肥厚

腹部の所見

腹部全域から後肢内側に重度の病変が確認される。痒みは非常に激しい!

矢印

3ヶ月後

オーナーの必死の努力の賜物である。8年間苦しんだ病気から開放された。

前脚内側の所見

3ヶ月後前脚の所見

脱毛の改善、皮膚の肥厚の消失、腫脹の消失を明らかに認める。体をこすり付ける行動も皆無である。

両後肢内側の所見

3ヶ月後両後の所見

明らかな発毛、皮膚の肥厚の消失を認める。毛が生えそろうには時間が必要。

腹部の所見

3ヶ月後腹部の所見

明らかな改善を認める。毛包の再生とともに色素沈着及び広範囲のおだやかな発毛も認められる。脂臭・痒み・フケは皆無である。後は、時間が必要である。生活レベルは非常に改善した。

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