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日本獣医皮膚科学会認定医
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これは何と言う病気?PART9 眼科

二日前に庭で野良猫に遭遇した。一瞬で猫パンチを顔にもらった。その直後から、右目が開かなくなった。近医に受診し、抗生物質の内服と点眼薬を処方された。しかし、症状は激烈な悪化を認め、受傷後二日にて来院となった。

初診時所見

非常に激しい角膜の混濁と、前眼房蓄膿が認められる。重度の細菌感染症を疑わせる所見である。眼球摘出も選択肢に入れないといけない所見である。猫の爪が、角膜を貫通して前眼房内に入り込んだ結果、この様な細菌感染症が起こったと思われた。

初診時スリットライト所見

前眼房全域に蓄膿が認められる。数が数え切れない程の眼科のセミナーに参加したが、この様な緊急時の対応のレクチャーは、記憶に無いし、本にも書かれていないと思う。一般の動物病院では、なすすべが無い。しかし、私には獣医眼科学の神様からレクチャーを受けたとっておきの治療法が有る。迷わず治療を行った。

初診から10日目の所見

所見

前眼房に認められていた蓄膿は、確認され無い。僅かに線維性の組織の塊を認めるのみである。もう少し時間が経過すれば吸収されるであろう。

初診から10日目のスリットライト所見

所見

角膜から光彩に至るまで、非常にクリアな前眼房液である。この目を助けれたのは、先生のおかげです。貴重な資料をありがとうございました。

 

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